こんにちはonigiriです。
前回つみたてNISA「eMAXIS SlimS&P500」について解説しましたが、今回は「楽天・全米インデックスファンド(VTI)」について解説・運用結果を報告していきます。
eMAXIS SlimS&P500もVTIもアメリカのファンドだから同じじゃないの?
同じアメリカの株式に投資しているけど、投資銘柄数が違うんだよ!
近年投資・NISAへの関心が広まり多くの人が何に投資すればいいのか悩むことだと思います。大抵の情報は、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の方が信託報酬の分優れている』という結論になっていました。
YouTubeやSNSでもS&P500が最強みたいなことを言われてた時もあります。投資の神様「ウォーレン・バフェット」も亡くなった時は全額S&P500で運用するよう言っているほどの投資信託です。
しかし、厚切りジェイソンさんがVTIに投資しているという情報があり『楽天・全米株式インデックスファンド(楽天VTI)』についても調べてみました。
S&P500とVTIの違いについて
比較項目/商品名 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 楽天・全米株式インデックスファンド(楽天VTI) |
---|---|---|
つみたてNISAランキング | 1位 | 3位 |
純資産総額 | 約7,394億円 | 約3,972億円 |
ベンチマーク | S&P500指数 | CRSP US トータル・マーケット・インデックス |
設定日 | 2018年7月3日 | 2017年9月29日 |
運用コスト (信託報酬) |
0.124% (0.088%) |
0.187% (0.150%) |
投資銘柄数 | 500社 | 3,994社 |
S&P500の人気があるのがわかりますね。ちなみに2位は、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』でした。eMAXISシリーズ恐るべしです。
S&P500指数
ニューヨーク証券取引所、ナスダックに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を時価総額比率で加重平均し、指数化したもの。S&P500の構成銘柄として採用されるためには、単に大型株だからではなく、以下の4つの条件を満たす必要があります。
- 米国企業であること
- 時価総額が131億ドル以上であること(2021年6月現在)
- 流動性が高いこと
- 浮動株が発行済株式総数の 50% 以上あり、4四半期連続で利益を上げていること
CRSP US トータル・マーケット・インデックス
CRSPとは、Center for Research in Security Prices(シカゴ大学証券価格調査センター)の略称で、シカゴ大学ブース・ビジネス・スクールが所有する11の研究センターの一つです。このシカゴ大学証券価格調査センターで開発されたインデックス(指数)の一つが、「CRSP USトータル・マーケット・インデックス(CRSP US TOTAL・MARKET・INDEX」です。
CRSP USトータル・マーケット・インデックスの特徴は以下の3つです
- 米国株式市場の大型株から小型株までを網羅
- 投資可能銘柄のほぼ100%となる約4,000銘柄で構成
- 時価総額加重平均型の株価指数
投資先上位10社
順位 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 楽天・全米株式インデックスファンド(楽天VTI) |
---|---|---|
1位 | MSFT(6.0%) | AAPL(5.0%) |
2位 | AAPL(5.9%) | MSFT(4.7%) |
3位 | AMZN(3.7%) | AMZN(3.2%) |
4位 | GOOGL(2.2%) | FB(1.8%) |
5位 | TSLA(2.2%) | GOOGL(1.8%) |
6位 | GOOG(2.0%) | GOOG(1.6%) |
7位 | FB(1.9%) | TSLA(1.4%) |
8位 | NVDA(1.5%) | NVDA(1.1%) |
9位 | BRK B(1.3%) | JPM(1.1%) |
10位 | JPM(1.3%) | BRK B(1.0%) |
投資先上位10社は、順位こそ若干異なるものの基本的には同じ顔ぶれになっています。組み入れ銘柄が同じ理由は、どちらも『時価総額加重平均型』で銘柄を選定した投資商品だからです。
GAFAMなどの大型株への投資比率を高めにしたい場合には、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』に投資する必要があります。しかし、ハイテク株が売られGAFAMの株価も下落しています。ほかのセクターが軒並み成長すれば全銘柄に投資しているVTIの方が資産が増えることになります。
オススメな方の特徴
将来の期待リターンが大きくなる『楽天・全米株式インデックスファンド(楽天VTI)』を買うべきと言えますが、念のためそれぞれの投資信託がオススメな方の特徴をまとめます。
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』
- 運用コストを抑えたい方
- GAFAMへの投資比率を高めにしたい方
『楽天・全米株式インデックスファンド(楽天VTI)』
- 米国全体に投資したい方
- 中小型株の成長の恩恵を受けたい方
ちなみに私はS&P500とVTI両方につみたて投資しています。理由は一点集中で投資するのはリスクでしかないからです。今後もアメリカが成長していくと思いますが、未来のことは誰にもわからないのでリスクを分散し、損失を押さえるのが目的ですので、S&P500・VTIとは別に全世界株式にも投資しています。
乗り換えについての考え方
つみたてNISAの非課税枠は年間40万円しかないので、すでに購入済みの投資信託はそのまま保有し、今後つみたてNISA口座で買う投資信託のみを変更することをオススメします。
つみたてNISA口座で保有している投資信託を売却して、『楽天・全米株式インデックスファンド(楽天VTI)』を購入しようと思っても、非課税枠を使えないことが理由になります。
運用結果
積立額→396,000円
評価額合計→488,274円
トータルリターン→92,274円(23.3%)
S&P500よりも少し多くつみたて投資しているので、リターンも少し多いです。毎月積立で購入し放置しているで順調に資産が増えています。銀行に貯金していても金利が低いのでここまで増えることはありません。
今なら5,000円相当の株がもらえるキャンペーンも実施しているので、お得に始めることができます。
まとめ
- 楽天VTIは世界最大級の運用会社であるバンガードが運用する投資信託
- 米国の4,000銘柄以上の企業に幅広く分散投資ができる
- 信託報酬などの運用コストが極めて低い
- つみたてNISA・iDeCoに対応しているため、少額からの長期保有もおすすめ
- 今後の堅調な米国株式市場を背景に、基準価額は上昇の見込み
優秀な投資信託だからと言って集中投資するのはリスクがあります。しっかりリスク分散し大事な資産を守り・増やしていきましょう。